糸鋸を使った修理
更新日:2022年1月9日
手順1
ソフトカバーの本の表紙と無線綴じの中身が外れています。
説明
糸鋸を使って、中身を補強し表紙に取り付けます。
手順2
中身についている接着剤や背を固めている樹脂などを取り除きます。
説明
無線綴じの本で、中のページもいくつかに分れてしまっています。
手順3
中身が動かないよう帯紙を巻いてしっかり固定します。
説明
帯紙は、使用済みの封筒やブッカーのハクリ紙を使用しています。
手順4
固定するため締め付け機に帯紙を巻いたまま入れます。
手順5
1センチメートル程度、背を出してボルトを締め固定します。
手順6
背に糸鋸で切り込みを入れます。
アドバイス
- 2センチメートル程度の間隔で切り込みを入れます。
- 切り込みは細かく入れたほうが強度が出ますが、あまり細かくても背の部分が傷んでしまう場合があります。細かくても1センチメートル間隔程度までにしてください。
手順7
全体に切れ込みを入れたら、背にボンドを塗ります。
アドバイス
補強の糸を入れる前に一度ボンドをぬります。
手順8
背ののこぎりの穴に太目の麻糸を入れます。
アドバイス
本来は、平麻を入れますが、麻糸で代用しています。
手順9
すべての切れ込みに、糸を入れ終わりました。
手順10
糸の上からボンドを塗り、クリップで背を締め固めます。
アドバイス
ボンドが透明になるまで乾かします。
手順11
糸を少し残してカットして、ほぐします。
アドバイス
- 糸を少し残すのは、表紙と中身を取り付けた時に、糸が抜けにくくするためです。
- あまり長いとはみ出して汚くなります。
- ほぐれない糸はカットして結構です。
手順12
背の部分にボンドを付け、表紙に取り付けます。
手順13
クリップで固定します。
乾燥させて完成です。
