2012年度 アーティスト・イン・レジデンス
更新日:2017年6月6日
2012年度アーティスト・イン・レジデンスには、55の国・地域から377人の応募がありました。
今年度の滞在アーティストとして選ばれた外国人アーティストは3人。日本人ゲストアーティスト1人を加え、8月末から90日間、学びの里での制作活動を行いました。
招へいアーティスト
オズギュル・デミルジ
プロフィール
トルコ出身 1982年生まれ 男性
ヨーテボリ大学ヴァランド美術学校(スウェーデン)で修士過程を修了後、ボルサン・アート・センター(イスタンブール)やチッタデラルテ・ファウンダチオーネ・ピストレット(イタリア)のレジデンスプログラムに参加。初来日。トルコ・イラン・イタリア・ドイツ・スウェーデンなどで幅広く活躍している。絵画、ビデオ、パフォーマンスといった多様な表現を用い、その土地に根ざした作品を制作。
滞在中の作品
日本のカスタムカーの調査とその持ち主へのインタビューを実施。モニターに映し出されたインタビュー映像と暗い空間に敷き詰められた古タイヤの上の歩きづらさ。この空間構成により、映像を見る私たちが抱く固定観念や相手の葛藤を、身体感覚に訴え掛けました。
バスィール・マフムード
プロフィール
パキスタン出身 1985年生まれ 男性
ビーコンハウス国立大学(パキスタン)を卒業し、2011年からシュトゥットガルト(ドイツ)のアカデミ・シュロス・ソリチュードに、フェローとして一年間滞在。初来日。パキスタン代表としてアジア・パシフィック・トリエンナーレ(APT7)に参加。国内外で活躍しているビデオアーティスト。
滞在中の作品
来日以降、守谷の街並みに興味を持ち、守谷の周辺部から中心部にかけて街並みが変化していく様子を調査。市民のかたへのインタビューや、河川敷での映像作品の制作を行いました。
ユ・ウンジュ
プロフィール
韓国出身 1979年生まれ 女性
ソウル大学(韓国)卒業後、ブライトン大学(イギリス)にて修士課程アート・アンド・デザイン・バイ・インディペンデント・プロジェクトを修了。イギリス・スペイン・日本での活動及び韓国でのレジデンス経験がある。最近発表された作品で、韓国のアーツカウンシルの助成を獲得。アニメーションとパフォーマンスを主な表現方法とする。
滞在中の作品
もりや学びの里に集まる市民サークルの方々を出演者とした映像作品を制作。出演者は主に40~50代の女性で、彼女らとのフリートークと、対話や筆記によるワークショップを組み合わせた架空のストーリーを制作し、映像化しました。
日本人ゲストアーティスト
木村 泰平
プロフィール
埼玉県出身 1986年生まれ 男性
東京藝術大学大学院美術研究科先端芸術表現専攻修了。爆発のエネルギーやモーターの遠心力によって造形した彫刻作品や、落下や衝突を実際に起こすパフォーマンスやインスタレーションなど、素材や空間を破壊的なアプローチによって変形、変容させる作品を制作。主な展覧会に、「10年代の終戦」(eitoeiko、東京、2012)。
滞在中の作品
もりや学びの里が学校を再利用した施設であることから、かつて教室であった自身のスタジオで、授業を受ける教室と休み時間になると走って出て行くグラウンドの力のバランスについて模索。スタジオの造り付けの白壁を活かし、作品を制作しました。
公募の選考を行った審査員
第一次選考
- チェ・キョンファ(インディペンデントキュレーター、2012年度アーティスト・イン・レジデンスプログラム ゲストキュレーター)
- アーカススタジオ
第二次選考
- トビアス・バージャー(ドイツ/香港在住)M+、Museum for Visual Culture、Hong Kong キュレーター
- ウンジー・ジュー(アメリカ/ブラジル在住)Art and Cultural Programs at Inhotim、Brumadinho、Brazil ディレクター
- リサ・ローゼンダール(スウェーデン)IASPIS/The Swedish Arts Grants Committee ディレクター
アーカスプロジェクトに関するお問い合わせ
アーカススタジオ
守谷市板戸井2418 もりや学びの里 内
火曜日から土曜日 午前10持から午後6時
(日曜日・月曜日・祝日は休館 /月曜日が祝日の場合は火曜日が振替となります。)
電話:0297-46-2600
Eメール:arcus@arcus-project.com
