更新日 令和7年12月23日
支援と取り組みを紹介
夏休み明けは、学校へ行きたくなくなる、行けなくなる子どもが増える時期。
また、コロナ禍による環境の変化も影響してか、全国的な小学校の不登校者数は、10年連続で増え続けています。
学校に行けなくなることはある日突然、誰にでも起こり得ること。
学校に行けない子どもたちが、悪いということは決してありません。
長期欠席の状況
長期欠席している子どもの割合は、全国的に増加傾向にあります。
さらに、令和4年度、過去最高の約29万人となっています。
全国的な調査では、「無気力や不安」、「生活リズムの乱れ」、「友人・教職員・親子など人間関係をめぐる問題」が大きな要因として挙がっていますが、一つの理由ではなく複合的な問題が重なって不登校になる場合も多いようです。
支援体制
校内フリースペース
不登校支援対策として、令和4年度から市内全中学校に、令和5年度からさらに市内4つの小学校に設置を拡大、令和7年度には市内全13校に設置された「校内フリースペース」。専属の支援員を配置し、学校内に安心できる居場所を作って学校や教室に行くのが難しい児童生徒をサポートしています。
教室では疲れてしまう子どもたちの「こころの休憩の場」として活用しています。
利用する生徒の学年も、理由もそれぞれです。
授業によっては教室で受け、フリースペースと行き来する子どもたちもいます。
学校へ行きづらいとき、「教室」でも「家」でもない子どもたちの居場所の一つとして支援できればと思います。
スクールソーシャルワーカー
令和6年度から市内中学校区に1人ずつ、計4人のスクールソーシャルワーカーを配置しています。
- スクールソーシャルワーカーとは
- 不登校などの悩みを抱える子どもたちや保護者へ働きかけ、学校や関係機関と連携して問題解決を図る役割
時には子どもたちのお宅まで直接様子を見に行ったり、保護者が学校を信頼してくれるようつなげるなど、学校内外で柔軟に対応できるよう心がけています。
不登校の場合には、保護者とも相談しながら、子どもたちそれぞれの目標に合わせて支援をしています。
小さいながらも苦しんでいた子どもたちが、やりがいを見つけて進んで行けるようになった姿を見られたときは嬉しいですね。

総合教育支援センター フリースペース「はばたき」
総合教育支援センターでは、学校に登校できずに悩んでいる児童生徒・その保護者の悩みに、相談員が電話・面談などで応じています。
また、同センター内にあるフリースペース「はばたき」では、何らかの理由で登校できない子どもたちの社会的自立を支援する場として、社会性や協調性・自立心を養い、学校生活への復帰を含めた支援をしています。
「はばたき」には、令和6年9月現在、小学校高学年と中学校性が在籍し、教科活動、給食、フリータイムにはバドミントンなど体を動かすこともしています。
男女2人ずつ4人の相談員が在籍しており、人間関係がスムーズに行くよう、時には相談員も入って、一緒に遊ぶ時間も作っています。
将来必要な自立と社会参加を目指して、自分で進路が決められるよう相談にも応じています。
相談に来てつながりを持ってくれれば、良い方向に行くこともありますので、ぜひ、ご相談ください。

家庭児童相談室
子どもに関する様々な不安や悩みについて、個別の相談に応じています。
登校できず悩む親・子ども同士が交流する場の提供などを行っています。
月に1回、登校しぶりや不登校の悩み、子どものこれからについて話し合う「不登校のピアサポート交流会」も開催しています。

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家庭・子育て相談
不登校ピアサポート交流会の情報を掲載しています。
医療機関にも相談を
児童生徒全体に占める不登校の割合(令和4年度)は、全国平均で小学校1.7パーセント、中学校6.0パーセントと、ぜんそく(令和元年中学校2.6パーセント)よりもありふれた状態となりました。
不登校状態となると周囲は必死に原因を探しますが、不登校の要因・背景は「無気力・不安」が半数以上を占めます。明確な原因がある場合は、もちろんそれを除去することは重要ですが、原因探しが役に立つことは、あまりありません。
きっかけや原因にこだわらず、子どもが何に苦しんでいるか、何と戦っているかを分かろうとすることが、後の登校や社会適応に最も重要です。分かる必要はありません。分かるはずもありません。大事なことは分かるかどうかという結果ではなく、分かろうとする、おもんぱかろうとするプロセスです。
家庭が本人にとって「安全地帯」であり続けることが出来れば、ほとんどが将来自分で歩いてくれるようになります。分かりやすいやり方に飛びつくことなく、泥臭く本人と向き合い続けることが実は最も近道なのです。
ただ、不登校の背景に身体疾患が見つかることもあります。気分の問題だと思っていたら、内分泌疾患だったということも稀にあります。起立性調節障害、片頭痛、過敏性腸症候群といった心身症が不登校に関連していることもあります。これら心身症は不登校の要因の一つになることはあっても「原因」であることはほとんどありませんが、心理面に向き合う場合、身体疾患の有無を知っておくことは前提条件です。
不登校の初期から「学校に行きたくない」と口にすることはあまりありません。最初は「頭が痛い」「おなかが痛い」「気持ち悪い」と身体症状を訴えることがほとんどです。
本当に疾病が見つかることもありますし、疾患がないことを確認することは非常に重要ですので、登校が滞ったときは、まずは医療機関にご相談ください。
もりや不登校・行きしぶり親子の会 オアシス
お子さんが学校へ行きたがらなくなったとき、家庭児童相談室の「ピアサポート」に参加したのをきっかけに、「親同士がつながれる場があったら」とスタートした保護者の会「オアシス」。会を立ち上げたメンバーの皆さんにお話を伺いました。

笑顔になれる場所
月に1回2時間程度、親同士が集まって、自分たちのことを話し合うお話会を開催しています。最初は数人の参加でしたが、だんだんと増え、現在(令和4年9月)では10人以上、市内ほとんどすべての小中学校の保護者が参加しています。
参加した方からは、「理解してくれる場があってよかった」「すごく心が軽くなりました」などと言葉をいただいています。毎月来るかたもいれば、数か月に一回のかたも。モヤモヤ、イライラした思いを吐き出すことで、少し元気になって頑張れるというかたもいます。
抱え込んでしまっているものを少しでも降ろして、笑顔になって帰ってくれると嬉しいですね。この会は暗く落ち込んでしまうのではなく、ときに涙あり、最後には笑いありの雰囲気です。
当事者だけができる「共感」
子どもたちが学校に行きたがらないことについて相談したり、サポートしてくれるさまざまな人や場所があることを感じました。そして同時に、「こうすればすぐに解決する!」というはっきりとした答えは見つからないことも。そんな状況の時、初めて参加したのが保護者同士が集まるおはなし会。当事者しか分からない悩みを、同じ経験のあるかたから「共感」してもらえる。「探していたのはこれだったんだ!」と感じたのを覚えています。悩んだら、ぜひ参加してみてください。
不登校は「逃げ」ではない
不登校は問題行動ではありませんし、決して悪いことではないんです。ただ、その状況に対して、子も親も頑張りすぎてしまう。学校へ行けないのは「弱いから逃げている」のではなくて、自分を守る行動の一つとして、当事者も周囲も理解を広げていってほしいです。
校内フリースペースを利用して学校へ行けるようになることや、中学生になって通えるようになることもあります。無理して学校へ行かせることで、子も親も辛くなってしまうのであれば、学校へ行くことだけが道ではないとも思います。子どもが自立できるようになるのが、一つのゴールではないでしょうか。
不安も安心もそれぞれ
体調不良での欠席からメンタルにも影響していきたがらなくなってしまったり、コロナ禍明けに休みがちになってしまったり、発達障害の可能性があったりと、不登校になるきっかけはさまざま。この子だから、こんなことがあったから、というようなはっきりした理由がない場合も。本人も学校へ行きたくない理由は、はっきり分からないんじゃないかと思います。
学校へ行けない理由として「不安」と一言で言っても、その裏にはいろいろな理由が隠れているんです。不安を感じることは子どもそれぞれ。「自分のままでいいんだよ」と言ってもらえると、安心するのではないでしょうか。
親の役割は、まずは不安を訴えている子どもたちに安心して休む場所を与えることであり、そのためには親自身が不安を吐き出す場所が必要です。
一緒に乗り越えていきましょう
「育て方が悪かったのか…」などと、自分を責めてしまう保護者のかたも多いと思いますが、一人で抱え込まないでください。つながることで、光が射すこともあります。助けてもらえる人や理解しあえる仲間とつながって、みんなで一緒に乗り越えていきましょう!
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