3歳頃の食事
更新日 令和6年1月26日
3歳頃の様子
コミュニケーションが活発に
言葉をちゃんと理解し、言葉の数がどんどん増えていきます。
コミュニケーションが豊かになり、自分の名前も言えるようになります。
脳へ良い刺激を与え、発音も明瞭にするためには、よく噛むことが大切です。
弾力のある食材や少し硬いお肉、繊維の多い野菜などを取り入れ、奥歯を使ってよく噛む習慣をつけましょう。
意欲を引き出す言葉かけを
マナーや礼儀・作法は、教え込むより、家族の態度や大人の言葉をまねして身に付けていきます。
子どもに接するときは、意欲を引き出す言葉をかけることを意識しましょう。
ほめられ、励まされることで、意欲が増し、集団の中でも楽しめる子になっていきます。
3歳頃の食事
この頃の食事は、1日朝・昼・夕食の3食と、1回の間食(おやつ)です。
3回の食事
3回の食事は「主食・主菜・副菜をそろえてバランスよく」を目指しましょう。
主食・主菜・副菜の食品とはたらき
- 主食
ごはん・パン・めん類などの穀類、いも類(主に炭水化物)
体を動かすためのエネルギー源 - 主菜
魚・肉・卵・大豆・大豆製品など(主にたんぱく質)
骨や筋肉など体を作る - 副菜
野菜・きのこ・海藻類など(主にビタミン・ミネラル)
体の調子を整える
毎食そろえられるとベストですが、数日単位でバランスが取れればOKです。
間食(おやつ)
間食は、長く時間が空く昼と夕食の間に1回与えます。
間食は、3食の食事で不足しがちなエネルギーや栄養素が摂れるような補食になるものを選びます。
例えば、おにぎりやいも類、野菜、果物、ヨーグルトなどの乳製品がおすすめです。
飲み物は、水かお茶、牛乳などを選びましょう。
バランスのよい献立を考えるポイント
ポイントをおさえると、主食・主菜・副菜のそろったバランスのよい食事を組み立てやすくなります。
- ステップ1 主食を決める
- ステップ2 主食に合う主菜を決める
- ステップ3 主菜と調理法や調味料が異なる副菜を決める
- ステップ4 全体のバランスをみて、汁物を決める
- ステップ5 不足しがちなエネルギーや栄養素を補えるようなものを献立またはおやつにプラスする
食べやすく工夫する
乳歯が生えそろってくる時期です。
乳歯が生えそろうと、だいたいの食べ物を噛んで処理することができるようになりますが、噛む力は大人の5分の1程度のため、大人と同じ固さの食べ物を食べることはまだまだ難しいことが多いです。
固さや大きさが合わないと、丸のみや口から出すことにつながります。
また、味の濃いものや辛い物、酸っぱい物、初めての料理には抵抗がある場合があります。
食べにくかったり、噛みにくかったりすると好き嫌いの原因になることも。
子どもが食べやすいように工夫しましょう。
おいしく食べやすくするためには・・・
大人より薄味
大人より、塩分も甘さも控えめにしましょう。
仕上がったものを少し取り分けて、お湯やだし汁を足すとよいでしょう。
自然の甘味を体験させるため、加熱すると甘味の出る野菜(かぼちゃ、にんじん、さつまいもなど)を活用するのもよいでしょう。
彩りよく仕上げる
子どもは、茶色っぽい料理より、カラフルな色が好きです。
トマトやにんじん、コーン、グリンピースなどを彩りに使うとよいでしょう。
野菜を花型や星型にくりぬくなど、興味を引くような見た目にする工夫もよいでしょう。
野菜は食べやすさを重視
野菜には繊維があり、子どもには食べにくいものもあります。
大人より軟らかめに火を通しましょう。
加熱することで甘味が出て食べやすくなります。
生で食べる場合は、塩もみしてしんなりさせたり、スライサーやピーラーなどで薄く切ったものを使ってみましょう。
野菜を嫌う場合は、小さく切って肉や魚料理に加えてみましょう。
一口大で食べやすく
子どもは、噛み切るのが苦手です。
噛み切りにくいお肉など、子どもの分は一口大で作るか、仕上がったものを一口大にカットしましょう。
苦手なものは好きなものと一緒に
初めて口にするものには慎重で「まずい」と表現することも。
見慣れる、食べ慣れることが大切です。
食べないからこの食べ物は使わない、わからないようにすりおろしたり混ぜ込んだりしていては、いつまでたっても苦手・嫌いなままです。
「これ嫌いなの?」「食べないとダメ!」といった決めつけや無理強いは禁物。
初めての料理や苦手な料理を出すときは、量は少なめにしましょう。
たくさん出したり、無理強いするのは逆効果です。
味付けや調理方法を変えて根気強く食卓に出すようにしましょう。
メニュー名を子どもの興味を引くようなネーミングにしたり、好きなものに似た形・味にするなど、好きなものに寄せたりすることで食べてみようという気持ちを引き出します。
大人のまねをする時期でもあるので、周りの大人が食べて見せて「おいしいね」と言うようにするといいでしょう。
少しでも食べられたら、ほめることも忘れずに!
おうちでできる食育
この頃は、好き嫌いや食事量を必要以上に心配することよりも、好きな食べ物を増やして、「おいしい!」の幅を広げていくことを大切にします。
そのためには、楽しく食べること、食べたくなる環境づくりがとっても大切。
体もやる気もグーンと成長する時期です。
マナーとやる気アップのために、おうちでできる食育を取り入れてみましょう。
みんなでごはん(共食)
せっかく家族がそろっているのに、1人で食事をする孤食、家族がそれぞれのメニューを食べる個食は避けたいところです。
テレビは消して、家族みんなで同じ食事や時間を共有し、楽しみましょう。
この時に、「このお野菜はシャキシャキいい音がするね」、「トマトは夏がおいしいよ」など具体的に、食に関する話題を出してみましょう。
子どもは食に興味を持ち、食べてみようという気持ちになるきっかけになります。
あいさつ
食べ物や食材・食事を作ってくれた人へ感謝の気持ちを込めて、食事の前には「いただきます」、食べ終わったら「ごちそうさまでした」のあいさつをしましょう。
食べ終わったら食器を洗い場へ運ぶなど、食後の習慣もつけましょう。
大人のまねをする時期ですので、家族がお手本になって、みんなですると楽しみながらできます。
食材を選ぶ
一緒に買い物に行ったら、子どもに食材を選ばせてみましょう。
自分で選んだものが、どんなふうに料理されて出てくるのか興味を持ってくれるでしょう。
「今日は魚料理にするけど、どのお魚がいいかな?」と子どもに選ばせると、自分が選んだ!という気持ちもあって、嫌いだと思ったものも食べるようになっていきます。
お手伝い
玉ねぎの皮をむく、レタスをちぎる、ミニトマトのへたをとる、カボチャやピーマンの種をとる、ジャガイモを潰す・・・など、台所でのお手伝いには興味津々!
本物の食材に触れながらお手伝いすることで、食への興味を持つきっかけになります。
お手伝いは、大人と共同作業です。
満足感も高く、熱心にお手伝いするので、楽しませてあげましょう。
「手伝ってくれてありがとう」「上手にできたね」などとほめることも忘れずに。
野菜を育てる
おうちで野菜を育てることで、食卓に並ぶまでの過程を経験できます。
自分が育てたもの、自分が収穫したものということで、残さずに食べよう!という気持ちが芽生えます。
また、旬の野菜は美味しい!ということを知るきっかけにもなり、野菜に興味を持ち、少しずつ食べられるようになるでしょう。
生活リズム
規則正しい生活は早寝早起きが基本!
そのほか、たくさん遊ぶこと、美味しく食べること、ゆっくり休むこと、この3つが大切です。
食欲がなさそうなとき、体調不良とは限らず、体を使って遊んでいないため、お腹が空いていない可能性も。
「お腹空いた!」という感覚を持てるよう、生活リズムを整えていきましょう。
また、朝ごはんを食べることで、頭も体もスイッチON!1日を元気に過ごすため、朝ごはんは必ず食べましょう。
お箸に興味を持ち始めたら
食べこぼしが減って、大人と同じ箸を使いたがるなど、お箸に興味を持ち始めたら、使いやすい箸を用意して持たせてみましょう。
箸が上手に使えるようになる第一歩は、遊びの時間やおもちゃなどを使って楽しく慣らしていくのもおすすめです。
箸は、指先に力が入れられ、えんぴつ持ちができるようになる3歳過ぎから練習しましょう。
早すぎると、変なクセがつきやすいので注意!
正しい持ち方ができてくるのは、手や指の機能がさらに発達していく4歳過ぎからでも遅くありません。
上手に使えるようになるのは、だいたい4歳~6歳頃と幅があります。
箸に移行する目安
- えんぴつ持ちができる
- スプーンを握りしめずに力の調整ができる
- スプーンでものすくうことができ、こぼさずに口まで運ぶことができる
- 本を1ページずつめくることができる など
発達に合わせて、箸を持つ練習をしていきましょう。
箸選びのコツ
サイズ
13~15センチメートル
親指と人差し指を直角に広げ、その間の長さの1.5倍が目安です。
素材
箸そのものを噛む子も多くいます。
口に入れても安全で丈夫な素材を選びましょう。
箸の正しい持ち方
- 親指、人差し指、中指でえんぴつを持つように1本(上の箸)を持つ。
- もう1本を親指の付け根で下の箸をはさみ、薬指の爪の横で支える。
- 上の箸だけを上下に動かす。
このページに関するお問い合わせ
こども未来部 おやこ保健課
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