イノシシに注意してください

更新日 令和7年8月26日

イノシシ 捕獲・目撃・人身事故等に関する情報について

近年、全国的にイノシシの市街地への出没の増加が危惧されており、守谷市内においては平成27年に生息が確認されてから、目撃情報が多く寄せられています。

イノシシを目撃した場合には、守谷市役所経済課までご連絡ください。

生息場所

地図:イノシシの生息範囲
イノシシの生息範囲
  • 利根川河川敷周辺
  • 鬼怒川河川敷周辺
  • 守谷市本町(守谷野鳥のみち周辺)から取手市貝塚周辺

生息範囲での注意点(2点)

罠注意看板

イノシシの生息範囲の一部では、イノシシの捕獲活動を実施しているため、藪の中にくくり罠や罠の看板を設置しています。
藪の中に入ることがある場合、気を付けて立ち入ってください。
なお、罠を設置するような藪は、スズメバチやマムシが出る可能性があるため、あまり近寄らないことが望ましいです。

イノシシ捕獲用くくり罠が設置してあることを表すリボンの写真

罠を設置した実施隊員の連絡先が載っている札と、ピンク色のリボンが巻き付けられている木があった場合、真下の地面に罠が設置してありますので、絶対に近づかないようお願いいたします。

 

注意喚起看板の設置

写真:イノシシ出没注意喚起看板

一般市民の方々に向けて、イノシシの生息域付近にて、イノシシに対する注意を促すための看板を設置しています。

捕獲情報

守谷市では、農作物被害軽減のため、平成29年から市内の猟友会の協力のもと、イノシシの捕獲活動を行っています。

令和3年には猟友会で構成している「鳥獣被害対策実施隊」を結成し、捕獲域も守谷市全域に拡大しています。 

イノシシの年度別捕獲数
 

高野

大柏

野木崎

本町

大木

合計

平成29年

1

-

-

-

-

1

平成30年

-

14

-

-

-

14

令和1年

15

12

-

-

-

27

令和2年

9

3

-

-

-

12

令和3年

37

8

2

1

-

48

令和4年

62

23

15

8

7

115

令和5年

83

11

19

7

5

125

令和6年

48

1

10

39

12

110

令和7年

6

0

3

6

0

15

令和7年6月30日時点の情報です

目撃情報

市役所に寄せられた目撃情報は、以下のとおりです。 

イノシシの目撃情報
  日時 地区 詳細 目撃頭数

対応

13 令和7年8月25日朝方 本町

稲荷神社跡(守谷小学校南)の雑木林付近にイノシシの群れ

成獣1頭、幼獣5~6頭

6~7頭 ホームページで周知
12 令和7年8月13日22時30分頃 本町

セブンイレブン守谷みずき野団地北店

北側交差点の同地方面に向かう道路(下り坂付近)に成獣1頭

1頭 ホームページでの周知
11 令和7年7月31日22時45分頃 本町 野鳥の道付近、大型1頭、小型2頭 3頭 ホームページでの周知
10 令和7年7月25日 朝方 野木崎 下川岸地区親子5頭 5頭 ホームページでの周知
9 令和7年7月22日 野木崎 下川岸地区親子5頭 5頭 ホームページでの周知
8 令和7年7月5日 9時50分頃 美園

梅作公園方面より美園3丁目ガーデン

トップヒルズ前街路へ向けて出没。

幼獣2頭

2頭 ホームページでの周知
7 令和7年7月2日 18時40分頃 本町 守谷城址公園付近 1頭 ホームページでの周知
6 令和7年6月24日 本町 守谷城址公園西交差点付近 不明 ホームページでの周知
5 令和7年6月1日 9時頃 本町 守谷城址公園付近 不明 ホームページでの周知
4 令和7年5月22日 17時頃 本町 守谷城址公園付近 1頭 ホームページでの周知
3 令和7年5月20日 18時頃 本町 野鳥の道 3頭 ホームページでの周知
2 令和7年5月19日 18時頃 本町 城址公園、守谷沼周辺 1頭 ホームページでの周知
1 令和7年5月8日 本町

城址公園駐車場付近

1頭

ホームページでの周知

人身事故等情報

  日時 地区 詳細 被害 頭数 対応
3 令和7年1月12日 本町

小学生5名が野鳥の道付近の藪に侵入し、うち1名がイノシシを捕獲するためのくくり罠に引っ掛かってしまった。小学生が持っていたスマホから警察へ通報。

小学生1名負傷  

Morinfoにてお知らせ

警察により罠を解除し救出

2 令和6年12月3日 3時 大木

牧場まで続いている土手上の道路

道路を横切ったイノシシ3頭と、走行中の自動車が衝突

イノシシ3頭のうち1頭は死亡、残り2頭は逃亡

車の損傷 3頭

Morinfoにてお知らせ

イノシシの死体回収

1 令和6年8月19日 夜 高野

浅間神社付近の坂

自転車で走行中にイノシシと衝突

軽傷 1頭

Morinfoにてお知らせ

イノシシ注意看板設置

遭遇した場合の対処方法

イノシシは、本来臆病な動物なので、人と出会ってもイノシシから逃げていくことがほとんどですが、もしイノシシに出会ったら次の点に注意し、行動してください。

1.静かにその場を離れましょう

背中を見せずにゆっくりと後退をし、静かにその場を離れましょう。

慌てて急に走り出したりすると、イノシシを興奮させて危険です。

2.威嚇したり、追い払ったりしてはいけません

大声を出したり、物を投げたりして、イノシシを刺激し興奮させると人を襲う可能性があります。

特に、犬を連れているときは危険です。
犬と飼い主を敵と判断し、攻撃してくる可能性があります。

3.イノシシの子ども(うり坊)を見かけても、近づいてはいけません

近くに母親のイノシシがいる可能性が非常に高く、子どもを守るため攻撃的になっています。

また、食べ物を与えることはしないでください。人への警戒心を低下させ、出没の原因となります。

襲われそうになったら、イノシシから見えない場所や、イノシシが簡単には登れない場所に避難してください。

生態について

イノシシを正しく知る

イノシシから農作物を守るためは、まずイノシシの生態を正しく知る必要があります。

間違った知識のままでは、被害を助長してしまう可能性がありますので、生態をよく知ったうえで対策を心がけてください。

1.本来は昼行性

イノシシは夜行性と思われることが多いですが、本来は昼行性の動物です。

臆病な動物なため、人間に遭遇しないよう夜に行動様式を変えているだけなのです。

2.繁殖は年に1回

イノシシは年に1回、4月から6月に平均で4頭~5頭出産します。母親の栄養状態や周囲のエサによって変わりますが、約半数のウリボーが1歳になる前に飢え等で死にます。

また、春に出産を失敗したり、子どもが死んだ場合は、秋に2度目の出産をする場合もありますが、時期が来ても子育てが終わるまで子どもを作りません。

3.学習能力が非常に高いイノシシ

高い学習能力をもち、エサを食べられる場所や危険に関することはすぐに学習します。

臆病で警戒心が強いですが、安全が確認できると大胆な行動をとるようになります。

また、音や光などを使ってイノシシを撃退するグッズはたくさんありますが、必ず慣れてしまいます。

むしろ、撃退グッズのあるところにエサがあると学習してしまい、逆に目印となる場合がありますので、農作物被害を抑えるために撃退グッズを使用するのは、あまり適しません。

4.イノシシは飛ばずに潜る

イノシシは1mを超える跳躍力をもっていますが、野生動物にとって脚を怪我することは死に直結するため、生命に関わる危険を除いて脚を怪我することを避ける傾向にあります。

そのため、イノシシは障害物があれば下に潜ろうとします。隙間がなければ、持ち上げようとしたり、地面を掘ったりして、下に隙間を作ろうとします。

農作物を守るために

基本の「3本柱」

イノシシによる農作物被害は、営農意欲が減退し耕作放棄地や離農の増加につながるなど、発生を防止するための対策が重要になります。
被害対策は、以下の3本柱が基本で、どれか1つでも欠けると効果は上がりません。

  • イノシシを寄せ付けない (生息環境管理)
  • イノシシから守る(防護柵の設置)
  • イノシシを減らす(捕まえる)

鳥獣被害は災害と同じです。

個人の圃場の対策は個人で、集落の放任果樹の管理は集落全体で、市全域での捕獲活動は行政で行うように、個人、集落(地域)、行政がそれぞれ被害対策の役割を分担・連携して対応しなければ、被害を抑えることはできません。

イノシシを寄せ付けない(生息環境管理)

イノシシが寄り付かないように、または住み着かないようにしたいするには、イノシシを寄せ付けない、エサを与えない環境づくりが基本となります。

1.二番穂がイノシシを引き寄せる

イノシシにとって冬を乗り切るために沢山食べなければならない10月~11月に、田んぼに出てきて二番穂を食べ、お腹を満たしたイノシシは、周辺の集落を生活拠点にするようになります。

また、夏にはまだ穂を食べなかったうり坊も母親の真似をして二番穂を食べ米の味を覚え、翌年は収穫する米に被害を出す恐れがあります。

二番穂に実った米がイノシシのエサとなり、被害を助長する大きな原因に繋がります。

そのため、稲刈り後の10月中旬までに秋起こしを行い二番穂を埋没させることで、翌年以降の被害を抑えることができます。

2.放任果樹の伐採や収穫を行う

イノシシは甘いものが好きなので、葉物野菜より甘い果実が被害に遭いやすい傾向にあります。

集落に収穫をしていない果樹が1本あるだけで、イノシシに限らず多くの野生動物を引き寄せ、集落周辺は最高の餌場であると、学習していきます。

餌場だと学習したイノシシは、放任果樹がある集落周辺を生活拠点にするようになり、農作物への被害拡大に繋がります。

自分の土地にある木はもちろん、集落にある放任果樹をみんなで確認し、伐採や収穫をしましょう。

きちんと対応している地域では、イノシシが集落にとどまる時間が減り、被害が少なくなっています。

3.作物残渣は放置しない

人間にとってゴミでもイノシシにとっては格好のエサとなり、知らず知らずのうちにイノシシに餌付けをしている可能性があります。

出来が悪かった農作物や、出来すぎた農作物、収穫後に出る蔦や葉などを放置していると、それを目当てにイノシシがどんどん集まり、近くの農作物に被害を出すようになります。

イノシシにエサを与えないためにも、作物残渣は放置せず処分しましょう。

4.イノシシの隠れ場所をなくす

イノシシは茂みや藪化した「体を隠せる場所」好みます。

そのため、近年増加している耕作放棄地はイノシシにとって絶好の住処となり、そのような場所に身を隠したイノシシは、安心して人間の動きを観察できるため、人慣れが進むことになります。

雑草を20センチメートル以下になるまで刈れば、イノシシは姿を隠せません。

耕作放棄地をなくすことが1番の方法ではありますが、現実的に難しいため、一つの圃場ごとに1メートルほど内側へ向けて刈り払うだけでも違いが出てきます。

イノシシから守る(防護柵の設置)

イノシシが集落やその周辺に出没し農作物に被害を出すのは、そこでエサを得るためであり、そのイノシシの侵入を防ぐため、防護柵を設置します。

また、その後の被害を抑えるためには、柵の種類に応じた適切な維持管理が重要です。

設置には時間やコストがかかるため、二の足を踏むかもしれませんが、自身の農作物を守るための防護柵は、肥料や燃料費と同じように必要経費であり、正しく使えば確実に効果があります。

1.ワイヤーメッシュ柵

強度のある金属製の柵で、物理的に侵入を防ぎ、集落全体を守るのに適します。

ワイヤーメッシュ柵は、格子のサイズと柵どうしの間に隙間を作らないことが重要です。

ウリボーが通り抜けられないように、10センチメートルの格子のものを選び、柵の下や柵の連結部分からの侵入を防ぐため、隙間がないように設置してください。

2.電気柵

電気柵は痛みを学習させ侵入を防ぐ心理柵で、個別の圃場を守るのに適しています。

侵入防止効果が高い電気柵は、確実にイノシシの鼻先に触れるように高さ20センチメートル間隔で2段張りで設置することで十分な効果があります。

また、電気柵はアスファルトやコンクリートで舗装された場所からできるだけ離し、柵の外側 40センチメートル ~50センチメートルは土の地面になるように設置し、24時間通電するようにしてください。

3.適切な維持管理で効果的に防護柵を使う

イノシシに柵を突破されるほとんどの要因が、正しく柵が設置されていないか、柵の外側が藪に面しているかの2つです。

いずれの防護柵も定期的な点検を行い、正しく設置されているか確認したうえで、柵の外側には緩衝帯を設けるために、草刈りをするようにしてください。

その他の対応

イノシシ生息域付近での対応

対応場所

梅作公園(美園)

対応方法

公園内のイノシシが侵入しやすいと思われる箇所へ、令和5年4月3日「しし坊」を約82メートルに渡って設置し、侵入防止対策を実施しています。

しし坊とは

イノシシが嫌がる特殊な臭いを発することで、イノシシ避けの効果が期待できる薬剤です。

食品添加物グレードの液体を主成分としているため、安全性が高く、イノシシの嗅覚に訴求するので、人間にはほとんど臭いはわかりません。

また、メンテナンスフリーで約1年間効果が持続します。

(目撃情報が少なくなったため、令和6年4月に撤去しました。)

写真:「しし防」設置場所
しし防設置状況

農作物被害への対策

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