天然記念物

更新日 令和6年1月23日

エノキ

エノキは、平地や丘陵などに生息し、昔は一里塚・村境・橋のたもとに道標や道祖神の神木として植えられ、日除けとなりました。

廿三夜尊の境内に植えられたのもそのことに由来すると考えられます。

現在、塚の上に植えられたものが根幹が浮き上がり、奇観を呈しています。

このエノキは、樹齢は約300年で、目通り直径1.1メートル、同周囲3.3メートル、樹高約10メートルの非常に均整のとれた枝張りで美しい樹姿を持っています。

さらに、孤立木としての樹体も健全であり、根幹の発達等から観察して、教育的な価値があります。

写真:エノキ
廿三夜尊 エノキ

スダジイ

シイは、一般に我が国中部以南の暖地に生息するもので、当所にあるものは生息地として北限近くに位置しています。

このスダジイは、昔の塚、あるいは築山の上に一株立ちしていたもので、幹の中央部に縦溝があることから、地際からの分岐幹が合体したものと考えられます。

また、樹齢は約250年と推定されています。

目通り直径1.6メートル、同周囲4.9メートル、樹高25メートルで枝を四方にのびのびと伸ばした巨大で自然性の高い樹体を持ち、天然分布の北限近くに位置しながら、健全な生育を示しています。

写真:スダジイ
海禅寺 スダジイ

ムクノキ

ムクノキは、関東地方以西の温暖な地域に生育するニレ科の落葉高木です。栃木・茨城両県の中央部が、太平洋側における天然分布の北限といわれています。

川沿いなどの水分状態の良い土地に生育し、大きく成長します。葉は触るとザラザラし、櫛や漆器、鼈甲細工などの表面を磨く材料として使われてきました。

このムクノキは、樹高約18メートル、胸高周囲が約5.9メートルと巨大なもので、樹齢は約500年と推定されています。

北限地域に存在し、また以前に大枝の切除が行われているにもかかわらず、健全な樹勢を保っています。

写真:ムクノキ
大円寺 ムクノキ

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