フリージングを活用しよう

更新日 令和6年1月26日

食べる量はほんの少しなのに、何かと手間のかかる離乳食づくり。まとめて作って、小分けにして冷凍しておくと便利です。

フリージングの基本

フリージングのポイント

新鮮な状態で調理する

食材は新鮮なうちに調理・冷凍したほうがおいしさ・栄養価もキープ。できるだけ新鮮なものを使用し、調理が終わり粗熱がとれたらすぐに冷凍庫へ。

すばやく凍る工夫をする

小さく薄い形にすると凍りやすいので、1回分ずつ小分けにするのがオススメ。

できるだけ空気を抜く

調理した食材は、密閉容器や冷凍保存袋などを使い、できるだけ空気を抜いた上でフリージングしましょう。
(ラップに包んだものは、さらに保存袋に入れましょう)

よく冷ましてから冷凍する

温かいまま冷凍すると、凍るまでに時間がかかり細菌が増えやすくなったり、冷凍庫内の温度が上がってしまう原因になります。

解凍後も再加熱をする

冷凍前に加熱調理をした食材でも、食べる前には必ず再加熱しましょう。
(自然解凍すると霜がとけて水っぽくなり、栄養やうま味が落ちることも。レンジや鍋を使いましょう。)

フリージングしたものは、1週間程度で使い切りましょう

冷凍すると冷蔵より保存が効きますが、劣化は進みます。赤ちゃんは抵抗力が弱いので、1週間ほどで使い切りましょう。食材名と日付を書いておくとよいでしょう。

冷凍保存アイテム

製氷皿

イラスト:製氷皿

だしや水分の多いものに。
1キューブに大さじ1など容量を決めて冷凍すると使いやすいです。ふた付きのものであればそのまま保存可能です。ふたがない場合は、容器から取り出してフリーザーバッグに入れて保存しましょう。
1キューブだけ取り出せるようなものもあるので、使いやすいものを選ぶとよいでしょう。

ラップ

イラスト:ラップ

水分が少なく粘度があるもの、形があるものに。
少量なら巾着包み、多量なら1食分ずつラップで包みましょう。包んだものは乾燥を防ぐためフリーザーバッグへ入れましょう。

おかずカップ

イラスト:おかずカップ

カット野菜や魚などある程度形のあるものに。
小分けしたら密閉容器やフリーザーバッグに入れましょう。
耐冷耐熱性のシリコン製であれば、液状のものも保存が可能です。

フリーザーバッグ

イラスト:フリーザーバッグ

ソースやペースト状のものは菜箸などで筋をつけて1回分を小分けするのがおすすめ。凍ったら1回分を折って取り出せます。
ゆでて刻んだ野菜、ほぐした魚、ひき肉などは水気をよく切ったら直接フリーザーバッグに入れて、凍ったらもみほぐすとパラパラになり、好きな分量ずつ出すことができます。

ふた付き小分け容器

イラスト:ふた付き小分け容器

1食分ずつ冷凍したいときに。冷凍と電子レンジ可能なものを選びましょう。

フリージングのコツ

おかゆ

食べる量が少ない時には、製氷皿がおすすめ。食べる量が増えてきたら、1食ずつ保存容器に分けて冷凍しておくとよいでしょう。

だし汁・スープ

製氷皿に入れて凍らせると、必要量取り出すことができます。

大豆製品

豆腐は、冷凍保存には向きませんが、納豆は冷凍可能です。1回分ずつ小分けにしておくと良いでしょう。

魚・肉

魚は、茹でて皮や骨を除いてほぐし、肉は、茹でてから刻みます。1回量で小分けにしておくと良いでしょう。

野菜

ペーストやマッシュは、フリーザーバッグに入れて、菜箸などで筋目をつけておくと1回分を取り出しやすくなります。葉物野菜などは、柔らかく茹でて刻むなどしてから、小分けにしておくと良いでしょう。

解凍のコツ

基本的には、食べる量を取り出し、電子レンジや鍋などで再加熱します。
離乳食は少量なので、加熱すると水分が蒸発してしまいがち。加熱の際、液体以外のものには軽く水気をふると良いでしょう。
電子レンジ対応の容器ならそのままレンジ加熱できますが、少し蓋をずらしておくと爆発トラブルを防ぐことができます。
(種類によっては蓋が電子レンジ不可のものもあるので、確認しておきましょう。)

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食材ごとのフリージング例

じゃがいも

下ごしらえ

じゃがいもは、ラップでゆったりと包み、電子レンジ(500ワット)で1個(150グラム)あたり約3分、竹串がスッと通るまで加熱。冷めると固くなるので、温かいうちに皮をむき裏ごします。
じゃがいもはかたまりのまま冷凍すると食感が悪くなるので、ゆでてつぶしマッシュポテトの状態にします。

冷凍保存の方法

フリーザーバッグに入れて薄く広げ、なるべく空気を抜いてジッパーを閉め、筋目をつけて、冷凍保存する。

ワンポイント

じゃがいもは1回分10グラムくらいを目安に筋目をつけるとよいでしょう

使うときは

ジッパーを開け、凍ったまま筋目からパキッと折って取り出し、耐熱容器に入れます。水やだし汁を少量(小さじ2分の1から1)加え、耐熱容器のフタをずらしてのせ、電子レンジ(500ワット)で20から30秒加熱して解凍します(量により加熱時間は調節してください)。解凍後は他の素材と合わせるなどしてしっかり加熱調理します。

青菜

下ごしらえ

初期・中期はやわらかい葉先のみを使用します。ほうれん草はアクが強いので、ゆでた後、必ず水にさらしてアクを抜きましょう。後期・完了期ごろになると茎部分も混ぜて使えます。茎はやわらかくなるまでゆでましょう。

冷凍保存の方法1 “スティック状にしてペーストで使う場合”

葉先のみをやわらかくゆで、(ほうれん草はゆでた後、水にさらしてアクを抜く)、5~10gくらいずつスティック状に小分けにしてラップでくるみます。
フリーザーバッグに入れ、なるべく空気を抜きジッパーを閉めて冷凍保存。

使うときは

凍ったまますりおろして利用します。青菜は裏ごしに時間がかかるので凍らせてからすりおろすと簡単です。
すりおろしたものは、その後しっかりと加熱しましょう。

冷凍保存の方法2 “刻んで利用する場合”

やわらかくなるまでゆでて、月齢に合わせた大きさに切ります。フリーザーバッグに入れて薄く広げ、なるべく空気を抜いてしっかり閉めて冷凍保存。

使うときは

凍ったまま、使いたい分だけパキっと折って、耐熱容器に入れます。水やだし汁を少量(小さじ1程度)加え、電子レンジ(500ワット)で30秒くらい加熱して解凍します。解凍後がほかの食材と合わせるなどしてしっかり加熱調理します。汁物に利用する場合は、凍ったままだし汁に加えて一緒に加熱します。

キャベツ

下ごしらえ

内側のやわらかい部分を使うとよいでしょう。外側の葉は固いので、ゆでるのに時間がかかります。

冷凍保存の方法1 “ペーストで使う場合”

やわらかくなるまでゆでて裏ごすかすりつぶします。フリーザーバッグに入れて薄く広げ、なるべく空気を抜いてしっかり閉めて冷凍保存。

ワンポイント

青菜と同様、やわらかくゆでたものをスティック状にしてラップに包んで小分けにして冷凍し、使う時にすりおろしてもよいでしょう。

使うときは

凍ったまま、使いたい分だけパキっと折って、耐熱容器に入れます。水やだし汁を少量(小さじ1程度)加え、電子レンジ(500ワット)で30秒くらい加熱して解凍します。解凍後ほかの食材と合わせるなどしてしっかり加熱調理します。

冷凍保存の方法2 “刻んで利用する場合”

やわらかくなるまでゆでて、月齢に合わせた大きさに切ります。フリーザーバッグに入れて薄く広げ、なるべく空気を抜いてしっかり閉めて冷凍保存。

使うときは

凍ったまま、使いたい分だけパキっと折って耐熱容器に入れます。水やだし汁を少量(小さじ1程度)加え、電子レンジ(500ワット)で30秒くらい加熱して解凍します。解凍後ほかの食材と合わせるなどしてしっかり加熱調理します。汁物に利用する場合は、凍ったままだし汁に加えて一緒に加熱します。

下ごしらえ

しっかりと火を通し、皮と骨をていねいに取り除きます。しらす干しなどの魚の加工品は塩分に注意し、使う場合は必要に応じてゆでて塩抜きしましょう。

冷凍保存の方法1 ペーストで使う場合

ゆでて皮と骨を取り除き、すり鉢に入れ、水少々(魚1切れ分に対し、大さじ1程度)加えて、なめらかにすりつぶします。フリーザーバッグに入れて薄く広げ、なるべく空気を抜いてしっかり閉めて冷凍保存。

ワンポイント

魚の切り身1切れで約60グラムくらいのペーストがとれます。1回5グラムから10グラムくらいを目安に筋目をつけるとよいでしょう。

使うときは

凍ったまま、使いたい分だけパキっと折って、耐熱容器に入れます。水やだし汁を少量(小さじ1程度)加え、電子レンジ(500ワット)で30秒くらい加熱して解凍します。解凍後ほかの食材と合わせるなどしてしっかり加熱調理します。食感がもそもそするので、おかゆに混ぜたり、だし汁でのばして水溶き片栗粉でとろみをつけると食べやすくなります。

冷凍保存の方法2 “刻んで利用する場合”

ゆでて皮と骨を取り除き、月齢に合わせた大きさにほぐすか刻みます。マグロなど加熱するとかたくなりやすいものは、中期ではゆでてほぐした後に刻むとよいでしょう。フリーザーバッグに入れて薄く広げ、なるべく空気を抜いてしっかり閉めて冷凍保存。

使うときは

凍ったまま、使いたい分だけパキっと折って、耐熱容器に入れます。水やだし汁を少量(小さじ1程度)加え、電子レンジ(500ワット)で30秒くらい加熱して解凍します。解凍後はほかの食材と合わせるなどしてしっかり加熱調理します。汁物に利用する場合は、凍ったままだし汁に加えて一緒に加熱します。

鶏ささみ(離乳中期以降)

下ごしらえ

初めて与える時期はごく細かい状態にするため、生のまま冷凍し、すりおろして使うのがおすすめです。慣れてきたら、ゆでたものを月齢に合わせた大きさに刻みます。火を通したささみは固くなりやすいので、繊維を断つように切るとよいでしょう。

冷凍保存の方法1 “そぼろで利用する場合”

筋をとり、生のまま1本ずつラップに包んで冷凍。

使うときは

凍ったまますりおろし、茶こしなどに入れて茹でて使います。すりおろしてから加熱することで、きめの細かいそぼろ状になります。

冷凍保存の方法2 “刻んで利用する場合”

筋をとり、しっかりとゆでて火を通し、月齢に合わせた大きさに切ります。フリーザーバッグに入れて薄く広げなるべく空気を抜き、しっかり閉めて冷凍保存。

ワンポイント

1週間をめどに使い切りたいので、鶏ささみ1切れから2切れ分くらいを目安に冷凍保存しておくとよいでしょう。厚みがあると使う時に取り出しにくいので、入れる量を調整しましょう。

使うときは

凍ったまま、使いたい分だけパキっと折って、耐熱容器に入れます。水やだし汁を少量(小さじ1程度)加え、電子レンジ(500ワット)で30秒くらい加熱して解凍します。解凍後はほかの食材と合わせるなどしてしっかり加熱調理します。汁物に利用する場合は、凍ったままだし汁に加えて一緒に加熱します。

洋風だし(野菜スープ)

作りかた

材料 分量
3カップ(600シーシー)
にんじん・玉ねぎ・キャベツなど 合わせて100グラム

野菜を大き目に切り、水とともに鍋に入れ火にかける。煮立ってきたら火を弱め20分から30分煮る。ざるでこす。

冷凍保存の方法

製氷皿に入れてラップをして冷凍する。凍ったら製氷皿から取り出し、フリーザーバッグに移して、なるべく空気を抜いてしっかり閉めて冷凍保存。

使うときは

使う分だけ取り出し、電子レンジで解凍・加熱します。

ワンポイント

  • まとめて作り、キューブ状に凍らせて冷凍保存しておくと、使いやすく便利です。
  • 離乳食の味のかなめとなる洋風のだし汁です。野菜は大根や白菜などでもOK。アクの少ない野菜がよいでしょう。
  • こした野菜は、裏ごししたり刻んだりして、そのまま離乳食として利用できます。
  • 大人用のスープを作るときに多めに準備し調味料を加える前に取り分けてもよいでしょう。

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フリージング活用レシピ例

じゃがいもとキャベツのスープ煮(初期)

材料(1食分)

分量

冷凍したじゃが芋(ペースト)

10グラム

冷凍したキャベツ(ペースト)

10グラム

冷凍した洋風だし(野菜スープ)

1個(10グラム)

作りかた

  1. 耐熱容器に、冷凍したじゃがいも、キャベツ、洋風だしを入れ、フタをずらして、電子レンジ(500ワット)で約1分加熱。
  2. いったん取り出してかき混ぜ、再びフタをずらして、約20秒十分に熱くなるまで加熱する。(状態をみながら加熱時間を調整する)
  3. よくかき混ぜ、器に盛りつける。

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