麻しん(はしか)にご注意ください

更新日 令和6年4月3日

麻しん(はしか)に注意しましょう

麻しんは「はしか」ともいわれる感染症です。

麻しんに感染した人が国内各地で確認されています。海外においても、麻しんの流行が報告されており、特にヨーロッパ地域や東南アジア地域での患者報告数が増えています。

国内においては、既に海外からの輸入症例が契機と考えられる事例報告もあり、今後、輸入症例や国内における感染伝播事例が増加することが懸念されます。

麻しんとは

麻しんウイルスにより起こる急性の全身感染症です。
感染後7~14日で発熱、咳、鼻水などの症状が現れ、2~3日熱が続いた後、39度台の高熱と発疹が現れます。肺炎、中耳炎を合併しやすく、患者1000人に1人の割合で脳炎が発症すると言われています。
麻しんウイルスの感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染です。免疫を持っていない人は、同じ閉鎖空間に短時間一緒にいただけで感染するほど、感染力が強い特徴があります。

麻しんの抗体保有者の状況

麻しんの抗体を保有している人は、麻しんの感染予防や重症化を防ぐ効果が高いと言われています。

NIID国立感染症研究所の「年齢/年齢軍別の麻疹抗体保有状況の年度比較、2013~2022年」のデータより、抗体を保有している年代は、子ども世代を除く全世代で、90パーセント以上の保有率を有していることが分かります。

しかし、一部のかたで、抗体は保有していても、抗体値が低いため麻しんに感染してしまう方もいます。詳細は下記の外部リンクをご参照ください。

麻しん抗体保有者の傾向と対応

  1. 子ども(麻しん・風しんワクチン未接種者)は、麻しんの抗体保有率は低いため、1歳と年長の時期にMR(麻しん・風しん)ワクチンの接種をしましょう。ワクチン接種年齢以降の子どもの抗体保有率はとても高い傾向にあります。
  2. 大人の免疫保有率は非常に高い傾向にあります。しかし、抗体保有者の一部のかたは、麻しんを完全に防御できる免疫がなく、麻しんに感染してしまうかたもいます。過去の罹患歴や接種履歴が不明で、抗体値に不安を感じているかたは、抗体検査をご検討ください。

過去の予防接種や麻しん罹患の確認方法

ご自身やお子さんなどの予防接種の状況やこれまでの罹患状況は、母子健康手帳などの予防接種歴や既往歴を管理しているもので確認することが重要です。

ただ、母子健康手帳などで過去の履歴がわからない方は、次の画像を参考に予防接種を受けている世代であるかどうか確認してください。

世代別予防接種状況。直近1990年4月2日以前生まれは過去に2回接種済。1990年4月2日からら1972年10月1日生まれまでは幼児期に1回接種。1972年10月1日生まれ以降は過去に定期予防接種はしていない

上記画像の「1回も接種していない」に該当するかた(1972年10月1日以前にお生まれのかた)は、子供のころの自然に罹患しているかたが非常に多い世代です。

麻しんの感染予防

これまでに受けてきた麻しんの予防接種や過去に麻しんにかかったことで得られる免疫を持つことが、一番の予防法と言われています。

過去に1度でも麻しんに罹患したかた

麻しんにかかったことがあるかたは、もう一度麻しんに罹患することはない(終生免疫を獲得している)と考えられています。

過去の予防接種をしているかた

麻しんワクチンまたは麻しん風しん混合ワクチンを接種していれば、95パーセントのかたが抗体を獲得することができます。

なお、抗体が得られなかった5パーセントのかたは、2回目を接種することで、発症の大多数を防御することができるレベルの抗体を獲得できるといわれています。

また、ごく少数ですが、ワクチンを接種しても麻しんに罹患してしまうかたがいますが、未接種で罹患したかたと比較して、重症化リスクが大きく低減し、他者へ移すリスクも極めて低くなります。

麻しんのワクチン接種について

 

守谷市の定期予防接種
対象年齢 接種回数 費用
生後12月~24月に至るまでの間 1回目(初回接種) 無料
年長の1年間 2回目 無料

現在、製造メーカーの一部ワクチン回収等の影響で、日本全体で麻しんワクチンまたは麻しん風しん混合ワクチンが十分に在庫がある状態ではありません。

そのため、厚生労働省は、定期接種を実施する小児科等の医療機関へのワクチンの供給を優先するよう、各種関係者に依頼をしている状況です。

 

まとめ・お願い

  • 麻しんワクチンまたは麻しん風しん混合ワクチンが国全体として在庫が十分にある状況ではありません。
  • 麻しんのワクチン接種は、麻しんの定期予防接種の対象者(1~2歳のこども、年長(6歳)のこども)を優先しています。
  • 定期予防接種対象外のかたは、過去の麻しんの予防接種履歴や麻しんの罹患履歴を十分に確認してください。
  • 過去の麻しんの予防接種や麻しんの罹患歴がわからず、免疫が十分にあるかご不安なかたは、抗体検査で抗体値の確認をし、抗体が不十分であるとわかったかたのみ必要に応じて予防接種を受けることをご検討ください。

 

麻しん抗体検査及び予防接種を実施している市内協力医療機関

本HPで公開している情報は、令和6年3月19日から3月26日までの期間で市が収集した情報です。

現時点での各医療機関の抗体検査や予防接種の実施状況等については、医療機関のHP等で確認してください。

参考情報

このページに関するお問い合わせ

健幸福祉部 保健予防課
〒302-0109 茨城県守谷市本町631番地の1(外部リンク)新しいウィンドウで開きます
電話:0297-48-6000 ファクス番号:0297-48-6319
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