令和6年度新型コロナ感染症予防接種で使用するワクチンについて

更新日 令和6年10月7日

使用ワクチンについて

令和6年度の定期接種では、以下の5種類のワクチンを接種することができます。国の審議会等で、有効性や安全性を確認した上で、薬事承認されたものになります。
ワクチン株の種類としては、JN.1系統及びその下位系統へのより高い中和抗体を誘導する抗原を含むものとされています。
医療機関により使用するワクチンは異なりますので、直接医療機関にお問い合わせください。

使用ワクチンの一覧
企業名 ファイザー社 モデルナ・ジャパン社 第一三共社 武田薬品工業社 Meiji Seikaファルマ社
販売名 コミナティ筋注 スパイクバックス筋注

ダイチロナ筋注

ヌバキソビッド筋注 コスタイベ筋注
ワクチンの種類 mRNAワクチン mRNAワクチン mRNAワクチン 組換えタンパクワクチン mRNAワクチン(レプリコンワクチン)
前回からの接種間隔 3カ月以上 3カ月以上 3カ月以上 6カ月以上 3カ月以上

各ワクチンの詳細な説明(製剤情報)は以下PDFをご覧ください。

各メーカーのホームページは以下リンクからご覧ください。

ワクチンの安全性について

各社のワクチンについて、以下のような副反応がみられることがあります。また、頻度は不明ですが、重大な副反応として、mRNAワクチンについては、ショック、アナフィラキシー、心筋炎、心膜炎、組換えタンパクワクチンについては、ショック、アナフィラキシーがみられることがあります。

症状について(厚生労働省の資料をもとに作成)

発現割合

ファイザー社 モデルナ・ジャパン社 第一三共社 武田薬品工業社 Meiji Seikaファルマ社
50パーセント以上 痛み(注1)、疲労、頭痛 痛み(注1)、疲労、頭痛 痛み(注1)、倦怠感 痛み(注1)、疲労、筋肉痛、頭痛 痛み(注1)
10~50パーセント 筋肉痛、悪寒、関節痛、発熱、下痢、腫れ(注1) 筋肉痛、悪寒、関節痛、吐き気・嘔吐、リンパ節の腫れや痛み、発熱、腫れ(注1)、しこり(注1)、赤み(注1) 熱感(注1)、腫れ(注1)、赤み(注1)、かゆみ(注1)、しこり(注1)、頭痛、発熱、筋肉痛 倦怠感、関節痛、吐き気・嘔吐 倦怠感、頭痛、悪寒、筋肉痛、関節痛、発熱、めまい、腫れ(注1)、しこり(注1)、赤み(注1)
1~10パーセント 赤み(注1)、リンパ節の腫れや痛み、嘔吐、疼痛 痛み(注2)、腫れ(注2)、赤み等(注2) 赤み(注2)、腫れ(注2)、かゆみ(注2)、熱感(注2)、しこり(注2)、痛み(注2)、リンパ節の腫れや痛み、発疹、腋の痛み 腫れ(注1)、しこり(注1)、赤み(注1)、発熱、四肢痛 かゆみ(注1)、下痢、吐き気、嘔吐

(注1)ワクチンを接種した部位の症状
(注2)接種後7日以降に現れる、ワクチンを接種した部位の症状

ワクチンの種類について

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンの仕組み

mRNAワクチンは、ウイルスのタンパク質をつくるもとになる遺伝情報の一部を注射します。体内で産生されるウイルスのタンパク質に対する抗体などが体内で作られることにより、ウイルスに対する免疫ができます。

これまで使用されていたワクチン(不活化ワクチン、組換えタンパクワクチン、ペプチドワクチン)はウイルスの一部のタンパク質を人体に投与し、それに対して免疫が出来る仕組みでした。

mRNA(メッセンジャーRNA)ワクチンは、ウイルスのタンパク質をつくるもとになる遺伝情報の一部を注射します。人の身体の中で、この情報をもとに、ウイルスのタンパク質の一部が作られ、それに対する抗体などができることで、ウイルスに対する免疫ができます。

新型コロナウイルス感染症に対するmRNAワクチンは、新型コロナウイルスのスパイクタンパク質(ウイルスがヒトの細胞へ侵入するために必要なタンパク質)の設計図となるmRNAを脂質の膜に包んだワクチンです。このワクチンを接種し、mRNAがヒトの細胞内に取り込まれると、このmRNAをもとに、細胞内でスパイクタンパク質が産生され、そのスパイクタンパク質に対する中和抗体産生や細胞性免疫応答が誘導されることで、新型コロナウイルスによる感染症の予防ができると考えられています。

レプリコンワクチンについて

レプリコンワクチンはmRNAワクチンの一つですが、接種されたmRNAが細胞内で一時的に複製され、既存のmRNAワクチンよりも強く免疫が誘導されます。

接種されたmRNAが細胞内で一時的に複製されるように設計されていることから、既存のmRNAワクチンに比べてウイルスのタンパク質が作られる時間が長いという特徴があります。このため、既存のmRNAワクチンよりも強く免疫が誘導され、抗体の持続期間が長いことが確認されています。

Q レプリコンワクチンは、自己増幅性のあるワクチンとのことですが、体内で無限にウイルスのタンパク質が作られたり、接種を受けた方から他の方にワクチンの成分が伝播することを懸念しています。接種しても問題はありませんか。

A 体内で無限にタンパク質が作られることはなく、他の方にワクチンの成分が伝播するといった科学的知見はありません。

レプリコンワクチン接種後の細胞内におけるmRNAの増幅は一時的なものであり、無限にウイルスのタンパク質が作られることはありません。

また、現在、色々な国で、新型コロナワクチンのレプリコンワクチンを含め、様々な疾患を対象としたレプリコンワクチンの開発が進められていますが、これまでに、レプリコンワクチンを受けた方から他の方にワクチンの成分が伝播するという科学的知見はありません。

薬事承認にあたっては、動物試験や臨床試験の結果に基づいて安全性が審査され、既存のmRNAワクチンと比較し、安全性に大きな差異がないことが確認されています。さらに、薬事承認で得られた有効性・安全性の知見を踏まえて審議会(厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会)で評価し、定期接種において使用できることとされました。

組換えタンパクワクチンの仕組み

組換えタンパクワクチンは、新型コロナウイルスの表面にあるスパイクタンパク質の遺伝子をもとに作られた組換えタンパク質を有効成分とするワクチンであり、接種後、ヒトの体内でスパイクタンパク質に対する免疫が誘導されることで、新型コロナウイルス感染症の予防ができると考えられています。

新型コロナウイルス感染症に対する組換えタンパクワクチンは、新型コロナウイルスの表面にあるスパイクタンパク質の遺伝子をもとに作られた組換えタンパク質をナノ粒子化した製剤で、免疫の活性化を促進するためのアジュバントが添加されています。本ワクチンの接種により組換えスパイクタンパク質がヒトの細胞内に取り込まれると、スパイクタンパク質に対する中和抗体産生及び細胞性免疫応答が誘導されることで、新型コロナウイルスによる感染症の予防ができると考えられています。また、組換えタンパクワクチンは不活化ワクチンの一種であり、日本においても、B型肝炎ウイルスワクチンなど、他のワクチンでの使用実績があります。

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